今日は暇だったので舞台挨拶付き、冴えない彼女の育て方 Fineを見てきました。
映画を最初に見た時思ったのは、なんだかずいぶん話が飛んだな~でした。
テレビ版から小説数巻分は飛んだ印象です。
始めは氷堂美智留のライブシーンから始まるのですがエロいと思いました。
ちょいちょい入るローアングルからのカメラアングルでなんでそのシーンを
そのアングルで描写する必要があるんだよ!(いいぞ!もっとやれ!)と思いました。
また、加藤恵と絵里奈が一緒にお風呂に入るシーンがあるのですが
お風呂の透明度が高くエロかったです。
本編の見どころはテレビ版では感情の起伏が薄かった加藤恵の
めらめらと伝わる嫉妬が怖かったです。
冴えない彼女の育て方は、物づくりを行う際の挫折や喜びが上手く描かれているかと思います。
安芸倫也はクリエイターとして決して天才ではなく才能としては凡人です。
でも凡人だからクリエイターになれないという事はありません。
本編で語られていましたが、
「企業は情熱では動かない。でも情熱がないと人は動かない。」
と言っていました。
私もその通りだと思います。
情熱が無いただの義務感でやっている仕事は非常につまらないし仕事の出来もそこそこです。
良い仕事をされる人というのはそこに目に見えない情熱を持っている人が多いのです。
かといって、情熱があるから仕事がうまくいくかとというとそこまで甘くもありません。
失敗して、否定されて、お前はだめだと言われてそれでも立ち上がろうと
いう時に必要なものは応援してくれる人なんだと思います。
冴えない彼女の育て方でのその立ち位置が加藤恵だったのです。
本編でも加藤恵がいっていった
「だからがんばって。智也くん」
というセリフは彼女の本質がでたセリフだと思います。
加藤恵のクリエイターとしての才能は安芸智也と同じ凡人で
でも凡人だからこそ安芸智也と同じ歩幅で一緒に歩いていけるのだと思います。
それは、既にクリエイターとして成功して先を歩いている他のヒロインにはできないことです。
同じ歩幅で一緒に歩いてくれて、応援してくれる人がいるから安芸智也はクリエイターとしての
情熱を持ち続けることができるのです。
次に、安芸智也のクリエイターとして武器は何かといった時ですが
これは、自分の良いも悪いもまっすぐにぶつけられる恥知らずな情熱です。
本編で紅坂朱音がいっていった
「お前はオナニーをするんだ!」
というのは安芸智也がクリエイターとして成長するために必要なものなのです。
100人中100人に受け入れられる心に残らない薄い無難な作品を作り上げるのではなく
100人中10人しか受け入れてくれなくても心に残る濃い作品を作り上げろという考えです。
冴えない彼女の育て方 Fineは、スタッフと作者の情熱が詰まった良い作品です。
私も本編中何回も泣きました。
最後のご都合主義ともいえる大団円も、「物語の最後はハッピーエンドが良い」という
作者の考えが伝わって良かったと思います。
声優による舞台挨拶もありましたが上映中は気付かなかったのですが
明るくなると前のおじさんのハゲ頭が光ってまぶしかったです。
声優さん方のコメントで印象的だったのは、
「7週分の来場者特典があるのでまた見に来てね」
でした。
つまり後、6回見に来いと思いました。
1週目の来場者特典はミニ小説とキャストプリントでした(^^♪
感想は以上です。